できるようになるために、発達の土台から築いていく
【質問;首上げ、飛行機ポーズについて】
Q1:首上げ
毎回取り組んで、最初は4秒ぐらいだったのが、15秒ぐらいできるようになった。次の段階は?
Q2:目を閉じて立位。
両手でズボンを握りしめて力を入ってやっている。
目を閉じると視覚的に目安になるものがないから?
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A1:首上げ
スゴイ成長ですね。
次の段階。
「飛行機ポーズ」の前に「寝返り」があります。
バンザイ、もしくは、きおつけ、で、転がり続けます。
その次は「飛行機ポーズ」です。
「飛行機ポーズ」がどれくらい出来るでしょうね。
反りが強い子だと出来てしまったりします。
「飛行機ポーズ」のほうが分かりやすいので、腕を伸ばしていますが、赤ちゃんの飛行機ポーズは肘が曲がっています。
肘を曲げるということは、より肩甲骨を上げる(動かす)ことになります。
肩甲骨を動かせることは重要です。
A2:目を閉じて立位
片足立ちではなくて、立位でさえも目を閉じるとそうなってしまうということは、視覚的な目安ではなく、身体の傾きなどを感じ制御する前庭感覚の未発達です。
未発達であり、ガチガチに力が入ってしまうのですから、まだ早い取り組みですね。
「寝返り」で回転系の刺激を入れて、前庭感覚を育てることが必要です。
他には、立って、目を開けて、その場で回る、時計回り、反時計回り、です。
目が回っていたら、三半規管は育っているということです。
出来れば前転(前回り)もしたいです。
上手にできなくても、回転するだけで良いです。
子どもそれぞれに課題がありますから、その課題に対してオーダーメイドで個別療育をしています。