相手に合わせて、自分の行動を制御する
【理屈ではなく、身体で合わせる感覚をつかむ】
例えば、
「二人一組でする運動」として、
<背中(お腹)と背中(お腹)でボールを挟んで歩く>
を考えます。
この運動は、
・非言語的コミュニケーション
・自己と他者の認知
に働きかけることができます。
非言語的コミュニケーションとしては、
【ボールを挟む】
【ボールを挟みながら進む】
という動きの中に、
・相手との動きの調整
つまり、
挟むタイミング
挟む力の入れ具合
進むペース
などを意識しなければなりません。
自己と他者の認知としては、
【自分や相手をどういう存在として理解するか】
相手に合わせる自分
自分の力の入れ方、相手の力の入れ方
自分の進むペース、相手の進むペース
一緒に協力し合う相手という認知・対人意識
ということを学ぶことができます。
このようにして、運動を通して社会性を高めていきます。
運動を使ったコミュニケーションなのです。
ですから、自分勝手にグングン進めていくような運動、独りで走ってゴールというような運動は、講座の内容にはなりません。
背中にボールを挟んで動くことは、背中を感じる(ボディイメージ)、背中への意識を育てる、ということにも役立ちます。