自閉症の人が与えてくれた宿題 10.今なら支援策がある

自閉症の人への支援「わからなかったこと」がわかってきた

【こだわって眠れなくなった自閉症の人が与えてくれた宿題の答えを考え続ける】

 2003年の初めて自閉症の人に出会った頃は、当たり前とも言えるが、どうしたらいいのか全くわからなかった。

 でも、今の僕には方法がいくつかある。
 2003年に知っていれば、こだわって眠れなくなった自閉症の人をなんとかできたのではないだろうか。今なら、どういう支援策を立てればいいのか、いくつも考えられる。
 要するに(当たり前だが)人付き合い。
 だから、キチンと思っていることを伝える。
 どうなってほしいのか。
 そういうことをしているとどうなるのか。
 それで、あなたはどうなりたいのか。
 そういうことを話し合う。
 運動を通して、神経を発達させ、社会性の発達を導くことができる。
 運動を通して、多動をコントロールできる身体に導くことができる。
 弛めたり、適切に動かせることを導くことで感覚を育てることができる。
 運動を通して、すぐにかんしゃくをおこさないようにできる。
 こだわっても、融通が利く人にできる。

 算数を通して、未学習を埋め、しなくてもよい勘違いをせずに済むようにできる。順番、カレンダー、時計、お金の理解を促せる。
 今でも、さらによい方法をずっと考えているし、勉強している。
 医師や職員、周囲の人に「したくてしているのだからやめさせる必要はない」と言われても、やめさせたいと思っている親御さんはいるだろうと思う。
 やめさせたいのだけれど、周りの人にそう言われると自分が間違っているのではないか、間違ったことをすると悪くなるのではないかと不安な気持ちになる。
 「ありのまま」「やめさせなくてもいい」と「やめさせたい」の間で葛藤しておられる。
 「このまま、こんなことをしていて、どうなっていくのだろう…」という将来への不安もある。
 現実の生活では、「したくてしているのだから」とさせ続けてはいられないことがあるのだ。
 親御さんの改善したいという声に応えたい。

 子どももしたくてしているわけではないことが多くある。それを繰り返しせざるを得ない、脱出できないのは生きづらい。そういう生きづらさを助けたい。
 親子が
 子ども同士が
 職員と利用者さんが
 安心して、よい人間関係で暮らしてほしいのである。

かくたつ播磨

店主・守本 悠哉(社会福祉士・公認心理師)

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*強度行動障害(自傷や他害、多動、こだわり、大声など)で困っているお子さんや成人の方、ご家族に、自宅で、施設で出来る改善方法をお伝えさせていただいております。

*発達障害・自閉症の療育として、身体の発達と運動と算数学習に重点を置き、ご本人が成功体験を積みながら、衝動をコントロールし、ご家族と一緒に暮らせるように支援しています。

*行動の原因・気持ち(本当に言いたかったこと)を考え、育て方・導き方を、家庭で出来る方法で提供します。