『大人』とは?『大人になる』とは?

重度知的障害でも自閉症でも、大人、そして、仕事

【児童発達支援、放課後等デイ 子どもの頃の取り組みが行動障害につながらないように】

『大人です』と書く、その『大人』とは何か?

 

もう子どもではない。
大人である。

 

それは、
自分は「大人だ」「赤ちゃんじゃない」という誇り。

 

それは、
親などに
「してもらう側」から「してあげる側」への成長(「与えられる側」から「与える側」へ成長)。
「『ありがとう』」と言う側」から「『ありがとう』を言われる側」へ飛躍すること。

 

 

家庭でのお手伝いから始まる。
家の掃除。重度の子でもやれることはある。
荷物を持つ。
ジュースを入れてもらうのではなく、親にコーヒーを入れる。
「買ってもらう」のではなく「買ってあげる」。自分が買いたいから買ってあげるのではなく、相手が欲しいものを買う。
相手が喜ぶことをする。
そういう自分を評価され、認められる喜ぶをいだくこと。
感謝されることを知り、その嬉しさ、その誇りをもって、また感謝されることをしようという構えをもって、行動すること。

 


家庭から出て、社会へ。
それは、
役に立つ人になる、ということ。

具体的には、
働くこと、仕事をすることを通して、社会に参加すること。
自分に役割があるということ。
それらを誇りに思うこと。

手抜きせず、
サボったりせず、
ミスを誤魔化したりせず、
逃げたりせず、
任された仕事に責任を持つこと。
任された仕事をキチンとやって役に立つこと。
それを通して、共同体のメンバーになること。
仲間になる。
仲間がいる。
人と一緒に生きる。
このことの大切さは、自閉症であるかどうかや障害の有無とは関係ない。


障害をもっていても、苦労しながら発達していく。
「やりたくないからしない」そんな自己中心的な態度・「逃げたくなる自分自身」・「子どもな自分」と闘って、『大人』になる。
『やりたくないけどやらなければいけないことを落ち着いてできること』が大人である。
『逃げずにする』は、「言われたからやる」というだけではなく、やるべきことはやると主体的に取り組むということ。
他人のせいにしないこと。


「『大人』と書こう」というのは、
こういう覚悟をしよう、ということ
こういう大人の誇りをもって生きよう、ということ
成長できるんだよ、成長しよう、ということ
である。


ただ、障害者支援施設、通所施設に通う段階になってから、高校生になってから、というのでは、やはり遅い。
子どもの頃から、児童発達支援、放課後等デイサービス、その時代から、

「あともう1回やりたくないな」と思ってもキチンとやる、
とか、
「終わりだと思ったのに、まだ終わりじゃなかった、でも、キチンとやらなきゃ」
とか、そういう態度・構えを育てなければならない。
そういう態度・構えを育てるために、僕は主に運動を媒体にしている。作業課題を媒体にすることもある。

こういう取り組みを通して、行動障害をしなくて済むようになる。

 

大人は仕事、作業。
仕事、作業、働くことを通して、キッチリやりきることを身につけてもらうことで、成長していく。

 

発達障害でも発達するし、成長する。

重度でも発達するし、成長する。 


かくたつ播磨

店主・守本 悠哉(社会福祉士・公認心理師)

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*発達障害・自閉症の療育として、身体の発達と運動と算数学習に重点を置き、ご本人が成功体験を積みながら、衝動をコントロールし、ご家族と一緒に暮らせるように支援しています。

*行動の原因・気持ち(本当に言いたかったこと)を考え、育て方・導き方を、家庭で出来る方法で提供します。