自閉症の人が与えてくれた宿題 6.「自閉症特有の行動」「自閉症だから」「自閉症らしい」という言葉を使ってしまうことの弊害(2)

支援は変えられる

【工夫をうむためには

 「自閉症特有の行動」「自閉症だから」「自閉症らしい」という言葉を使ってしまうことの弊害について考える。
 もう一つの弊害は、この言葉には、
 「自分にはどうしようもできないのだから仕方がない」
 という意味が含まれている場合がある。
 この「仕方がない」は、「自分には責任はない」というふうになりやすい。
 前に書いた「手抜き」につながる考え方である。
 ただし、「手抜きしよう」と意図している人はいないと思いたいし、そういう人にほとんど出会わないし、むしろ変えたいと思っている人に出会うことのほうが多い。
 「手抜き」ではなく、「無念さ」である。
 『してくれないのです』
 『上手くいかないのです』
 改善したいと思っている職員さんの嘆きである。
 自閉症の人の責任にしてしまった時点で、工夫はうまれにくい。

 自分のせいだと責めてほしいのではない。
 「自閉症だから」と諦めてしまう前に、
 違うアプローチ
 違う支援
 そうなる前にできること
 を考えてほしい、ということである。
 大声(奇声)を出すのも、こだわりも、癇癪(イライラ)も、自傷も、他害も、物を壊す(投げる)のも自閉症だからではない。

かくたつ播磨

店主・守本 悠哉(社会福祉士・公認心理師)

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